かってコンピュータ革命の中心に位置していた、先進 IT企業 DEC (Digital Equipment Corporation)。その成功は、同社が一時期、 IBMに次ぐ巨大企業にまで成長したことの中に示されている。しかし、その繁栄は永くは続かなかった。DECにいったい何が起きたのか?
本書は、同社のコンサルタントとして活躍した、マサチューセッツ工科大学のエドガー・シャイン教授による、DEC盛衰のインサイド・ストーリーである。
目 次
日本語版に寄せて/序 文/謝 辞
第1章 本書の目的と全体像
第2章 技術・組織・文化の3 つの流れ:DEC 史の教訓を解読する図式
第1部 イノヴェーション文化の創造:技術・組織・文化の流れが一体となっていた時期
第3章 科学者・技術者としてのケン・オルセン
第4章 指導者・経営者としてのケン・オルセン
第5章 セールスマン・マーケターとしてのケン・オルセン
第6章 DEC の文化的パラダイム
第7章 DEC の「その他」の遺産:リーダーの育成
第8章 組織開発(OD )の進歩に寄与したDEC
第2部 技術・組織・文化の流れが分岐し、組織に危機がつくられていった中年期
第9章 変化する技術のインパクト
第10章 成功と、その後の成長、そして経年変化
第11章 学習努力にみる文化面の強さと硬直性
第12章 混沌の1980 年代:頂点から下り坂へ
第13章 終焉の始まり:ケン・オルセンのDEC を救う最後の努力
第3部 教訓と遺産
第14章 明示的教訓と暗示的教訓
第15章 DEC の残した永続的な遺産
付録A DEC の技術的遺産/ 付録B DEC 製造活動/ 付録C DEC 、初めての知識基盤組織
付録D DEC :戦略的失敗/付録E 何が起こったのか?:後書きに代えて
参考文献/著者について
インターフェース・サイコロジストとしてのProf.Ed Shein
監訳者あとがき
索 引/訳者一覧
------------------
監訳者 略歴
稲葉 元吉(いなば もときち)
1935 年横浜生まれ
1968 年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得
1981 年横浜国立大学経済学部教授、学部長、大学院研究科長を経て
1998 年成城大学経済学部教授(〜2006 年)
現 在横浜国立大学名誉教授
この間マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン・スクール客員研究員
著訳書『経営行動論』(丸善,1979,1982 )/『現代経営学の基礎』(実教出版,1990 )/『システムの科学 第3 版』(共訳:パーソナルメデイア,1999 )/『コーポレート・ダイナミックス』(白桃書房,2000 )/『プロセス・コンサルテーション』(共訳:白桃書房、2002 )/『社会の中の企業』(編著:八千代出版、2002 )/他
尾川 丈一(おがわ じょういち)
1958 年東京生まれ
1982 年慶應義塾大学 経済学部 卒業
慶應義塾大学 大学院社会学研究科博士課程所定単位取得 退学
現 在Bay Process Consulting Center,Inc.定性的マーケテイング部長
神戸大学経営学研究科博士課程マネジメントシステム専攻(金井壽宏研究会)在学。慶應義塾大学法学部法律学科(鹿野菜穂子研究室)在学
訳 書
『神経症組織病める企業の診断と再生』(亀田ブックサービス,1995 )/『プロセス・コンサルテーション−援助関係を築くこと−』(白桃書房,2002 )/『企業文化生き残りの指針(白桃書房,2004 )他
著 書
『マルチメデイア社会システムの諸相』(日科技連出版,1997 )他